酒さの内服治療としてテトラサイクリン系の抗菌剤が効果があると言われています。酒さの病変部ではニキビ菌等の常在細菌類に対して敏感になっており、感染に対する免疫系の亢進による炎症反応が長期化した結果、新生血管の増生が起こり、その結果赤い血管拡張の特徴のある顔貌になっていると考えられています。
テトラサイクリン系の抗菌剤には酒さの免疫反応で起きている炎症を抑制する効果が認められています。
ただし、テトラサイクリン系の抗菌剤には(ミノマイシン、レダマイシン、ビブラマイシン、*アクロマイシンは最近使われていない)、各々副作用もありますので、全身状態にあった選択が必要です。